霧の月 271

沖縄県北部警察署の刑事が訪ねて来た前日、久里山寿子から連絡があった。久しぶりね。母の時はお花ありがとう。母は喜んでいたと思うわ、きっと。節子から聞いています。私も節子もお金の事で散々。良かったら節子に世話させてもらいたいわ。私が出来なかった分。でも無理ならいいから。母はあなたの事を信じていたみたい。いろいろありがとうねと言い切れた。前の妻の声を聞き、人生様々だなと思っていた。 つづく