霧の月 268

久しぶりに久里山節子から連絡があった。ホテル日航那覇で会いたいとの事だった。週末に会った。節子は姉の寿子とは違いかなり知性的な女性である。看護師だけあって人情にも厚い。節子の話しによると節子自身前の離婚した主人の為に二千万円の負債があるとの事だった。姉の寿子に相談したが寿子自身もまた相当な負債が有るとの事だった。母親と生前に相談したが埒があかなかったそうである。母親は瀬川さんなら必ず力になるだろうと言ったそうである。また姉の寿子も瀬川さんから二千万円借りたらいいとの事だった。母親が瀬川さんは一人だから世話してあげるようにと強く言われたようだ。

つづく